そして、一ヶ月以上にわたって続いた宮古島紀行も、いよいよおしまいです。
しかし、観光地の写真は難しいですね。
ともすれば、他の人と似たような絵になりますし、説明写真に陥ってしまいがちですし・・・
宮古島・・・
僕はなぜだか、孤独で寂しくて悲しい島だと感じました。
サブくて水着のギャルがいなかったから・・・といった、単純な理由からではなくて、
冬で天気も大荒れだったが為に、ただそう感じたのか、
あるいは、一度、陸生生物がすべて絶滅したという、宮古島自体の記憶を感じたからなのか?
とにかく、ほの悲しい島に僕は感じました。
むき出しの珊瑚岩が波や雨風に崩れて白く粉々になり、
あるいは、死んだ珊瑚や貝が波に砕かれて島を覆う白い砂浜になる。
海岸沿いには、利用価値のなくなった松などの防風林が、白骨樹となって立ち枯れている。
住む人のいなくなった民家は、海から吹く強い風に、静かに白く崩れてゆく。
この島では、白に死のイメージを強く感じました。
そして・・・だからこそ、人間の営みが強く感じられました。
食堂の赤提灯。
亀甲墓に手向けられた色鮮やかな花。
さとうきび畑の耕された土は、信じられないほど赤く。
沖縄の伝統的な赤瓦の家。
そして、軒先には、必ず赤い花が満開に咲いていました。
ひとの居るところには、色取りがある。
この島に人が初めて上陸した時、その人はどう思ったろう?
木も生えていない、高い山もない、流れる川もない。
広がる大地には地平線が見え、振り返っても水平線が・・・
そしてなにより、この島には自分ひとりしかいない・・・


